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腸がん新薬のエンコラフェニブが博鰲楽城に導入

アップデート: 2021-08-11 L M S

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エンコラフェニブ

エンコラフェニブ(Encorafenib)は、直腸がん・黒色腫(メラノーマ)・肺がんなどの治療のための分子標的新薬である。山西省の李さんは中国で初めてエンコラフェニブによる治療を受けた患者となった。

今年4月末、李さんは地元の病院でS状結腸の低分化型腺がんの末期と診断され、肺や肝臓などへの転移が発見された。遺伝子検査の結果、BRAF V600E遺伝子突然変異患者であることが明らかとなった。李さんは北京など各地で治療を受けたものの、病状は悪化し続け、肝臓にある複数の転移巣はさらに大きくなってしまった。革新的な治療薬物エンコラフェニブが李さんの病状に効くと聞いたが、中国国内ではまだ承認されておらず、治療を受けることは困難だった。

そのため、李さんとその家族は博鰲楽城国際医療旅行先行区で、国内ではまだ販売されていない特許薬の導入が許可されることを知り、すぐに海南省がん病院の専門家チームに連絡を取った。

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専門家チームは李さんの病状を詳しく分析した後、李さんのために迅速な医薬品審査の「青信号ルート」を使って、楽城管理局などの関連部門の支持の下、短時間で特許薬のエンコラフェニブを導入した。

7月25日、海南省がん病院と博鰲ハイレベル病院の医療・看護チームの付き添いの下、李さんはエンコラフェニブとアービタックスの併用治療を開始した。治療の安全性を確保し、患者の後続治療を容易にするため、李さんはエンコラフェニブを持ち帰ることが許可され、自宅で治療を続けることになった。新薬の専門家チームが、李さんの治療の全過程をオンラインで指導・監督する。